styloの映画日記

WEBライターによる映画の感想、コラムなど雑記ですが記していきます。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

移民の子どもたちを描く「身をかわして」 感想

移民の子どもたちの日常を描く 主人公である移民の子が通う学校では、フランス文化を大切にした授業が行われている。発表会では、マリヴォーの演劇を行うことになるが、移民の子は興味があまり持てない様子。しかし、白人のフランス人の女の子と一緒に劇の練…

「イカとクジラ」ノア・バームバック監督の自伝的映画 感想

ノア・バームバック監督の自伝的作品「イカとクジラ」の感想。子どもにとって親は絶対的存在という時期がある。しかし、あるとき、親が完ぺきではないということに気づかされるタイミングがある…

仏サンリスの街が舞台「セラフィーヌの庭」 感想

サンリスのセラフィーヌ、純粋さゆえの苦しみ フランス、パリから北部に40キロ、サンリスには中世の街がそっくり残っている。旧市街は、石畳の細い路地。そのサンリスを舞台にした映画が「セラフィーヌの庭」だ。 セラフィーヌは、20世紀の女性画家で、自然…

ドキュメンタリー「キミの心のブラック・ピーター」 を見た

www.nhk.or.jp 子ども時代の思い出と差別 「日本賞」教育コンテンツ国際コンクール受賞作品として、テレビ放送を見た。 オランダでは、シンタクラース(聖ニコラス)を迎え入れるお祭がクリスマスシーズン到来とともに行われるそう。そのお供が顔を黒く塗っ…

「エディット・ピアフ 愛の賛歌」 歌姫の人生、光と影 感想

暗闇から響く歌声が耳から離れない 貴方の燃える手で、私をだきしめて…という、エディット・ピアフの「愛の賛歌」を翻訳した日本語の歌詞(岩谷時子作)は叙情的で詩的で美しい。本来は、もっとピアフの激情や生い立ちの厳しさを感じさせるような内容になっ…

マチュー・アマルリック主演 「潜水服は蝶の夢を見る」 感想

映画『潜水服は蝶の夢を見る』オフィシャルサイト もがきながら、かっこ悪くても生き、そして蝶になる 世界的に有名なファッション雑誌の編集者、ジャン・ドーは、申し分のない成功者の人生を歩んでいた。しかし、ある日、息子とドライブ中に脳梗塞で倒れ左…

オリヴィエ・アサイヤス監督 「夏時間の庭」 感想

www.allcinema.net 映画|夏時間の庭|オフィシャルサイト 家は風景画のように変わらない この作品は、印象派の画家達が愛したパリ郊外の小さな町、ヴァルモンドワを舞台にしている。そのため、夏の日差しをいっぱいに浴びた家と庭の風景が、美しくゆったり…

「アメリ」はサントラが命 感想

「アメリ」はかわいい&おしゃれ!にご用心 幼いころから妄想癖のあるアメリ・プーランは人と付き合うのが苦手な変わり者だが、恋をすることで勇気を持てるようになる。アメリの成長とラブストーリーの両方が見るものをほんのり柔らかい気持ちにさせてくれる…

チャップリンが一人二役 「独裁者」 感想

独裁者と床屋の二役で笑わせる ユダヤ人街に暮らす床屋のチャーリーが記憶喪失になっている間に、世間ではユダヤ人弾圧・領土拡大のための戦争が広がっていた。それはチャーリーにそっくりの独裁者、ヒンケルの台頭によるものだった。 いつも通りの、とぼけ…

エマ・ワトソンがフェミニズム運動!大人になった魔法少女

国連スピーチをなしとげた女優魂 ハリー・ポッターの可愛らしいけどちょっとおませで生意気というはまり役から、美しくチャーミングな大人の女性に変貌を遂げたエマ・ワトソン。 その彼女が、2014年にUNウイメンの親善大使として国連でスピーチをしていた。 …

レティシア・カスタ主演 「歓楽通り」 感想

運命の女性の幸せを願う運命 娼館に勤めるプチ・ルイがついに見つけた運命の女性がマリオン(レティシア・カスタ)。尽くして尽くして、それでも自分の手に入れるのではなくその幸せを願う。 パトリス・ルコントの表現する男の愛のありかたには、もどかしく…

冬の旅 感想

アニエス・ヴァルダの「冬の旅」 【映画チラシ】冬の旅 アニエス・ヴァルダ サンドリーヌ・ボネール 出版社/メーカー: moviestock2 メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログを見る www.allcinema.net 寒さ・厳しさ・寂しさをありのままに放り出す …

3.11.に思い出す、 「TSUNAMI 津波」 の衝撃

TSUNAMI 津波 [DVD] 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ 発売日: 2008/06/11 メディア: DVD クリック: 38回 この商品を含むブログ (6件) を見る 津波の恐怖を私は知らない 5年前の3.11.という日が来なければ、海辺の町々の穏やかな日常は今も変わら…

下北沢B&B 佐々木敦著 「ゴダール原論」イベント レポート

B&Bでゴダールの今昔を語る スピーカー:佐々木敦氏、松浦寿輝氏 要約:ゴダール「さらば、愛の言葉よ」を通して描かれた佐々木氏の「ゴダール言論」について松浦氏の書評を聞きながら、二人がゴダールの今昔について論じる。 ゴダールとは何か、批評の有…

ブランカニエベス 感想

12月7日(土)公開 『ブランカニエベス』日本版予告編 白雪姫?女闘牛士?ザクッと痛いおとぎ話 ブランカニエベスはスペイン語で白雪姫という意味。作品は、白雪姫のストーリーをベースに、モノクロに字幕で展開する。 そこにきて、ヒロインの闘牛士姿は、異…

私の好きな映画

ヨーロッパ映画が好き フランスを中心にヨーロッパ映画が好きです。 学生時代は映画100本ノートの課題をこなし、小さな劇場に足を運ぶ日々。 監督別に映画DVDを見るのが好き、アート系映画が好き、文学的な映画が好き。 現在は、主にTSUTAYA、Hu…