styloの映画日記

WEBライターによる映画の感想、コラムなど雑記ですが記していきます。

映画館

ハネケ『ハッピーエンド』感想 静かな海に向かっていく華麗なる一家

www.youtube.com longride.jp ミヒャエル・ハネケ監督・脚本の描きだす地方都市の名士一家のどろどろとした内実を3世代の交流を通して切り取った作品。 登場するのは、主(ジャン・ルイ・トラティニャン)、娘(イザベル・ユペール)、孫1ピエール(フランツ…

アルモドバル監督「ジュリエッタ」感想 ある女性の人生に見た希望の話

ジュリエッタ [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2017/06/02 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る 2017年4月 飯田橋ギンレイホールにて 『ジュリエッタ』 2016年 スペイン 監督 ペドロ・アルモドバル 主演 エマ・スアレス&アド…

女王蜂と7人のお世話蜂 アザリロヴィック監督『ネクター』 

『ネクター』 ルシール・アザリロヴィック監督 2014年 フランス オルガ・リャザーノワ 2016年12月14日アップリンクにて 18分の短編に、女社会のヒヤッとする嫌なものが込められている。短い間にも見えない前後のストーリーが完璧に含まれていて、秀逸だ。 蜂…

「NTL フランケンシュタイン」 孤独と愛に苦悩する二人の主役 舞台の上映レポート

www.ntlive.jp 2016年8月28日 Bunkamura ル・シネマにて ベネディクト・カンバーバッチ=博士 ジョニー・リー・ミラー=怪物 カメラを通して見る舞台「フランケンシュタイン」 ナショナル・シアター・ライブの迫力が映画館で味わえるというのでロンドンに行く…

80年代ノスタルジーという安心感 「レネットとミラベル」 感想

mermaidfilms.co.jp 「レネットとミラベル」下高井戸シネマにて 2016.7.13. 色とりどりなフランスの80年代 エリック・ロメール監督の「レネットとミラベル」1986年 はヌーベルバーグの流れをくむ4つの短編からなるオムニバス形式。 田舎の純朴なレネット…