styloの映画日記

WEBライターによる映画の感想、コラムなど雑記ですが記していきます。

ブランカニエベス 感想


12月7日(土)公開 『ブランカニエベス』日本版予告編

白雪姫?女闘牛士?ザクッと痛いおとぎ話

ブランカニエベスはスペイン語で白雪姫という意味。作品は、白雪姫のストーリーをベースに、モノクロに字幕で展開する。

 

そこにきて、ヒロインの闘牛士姿は、異文化ということもあり新鮮に凛々しく映る。髪が短いため、男装の麗人にも見える。

 

一つ一つの物語のつながりは単純なのだが、セリフがないので緊張感が保たれている。冒頭で母が亡くなり、父に見放された不幸せなヒロインに幸せになってほしいという想いを翻弄される。最後は…、やはり甘くないのがこの作品の高潔さを際立たせている。

 

現代に蘇った、伝統的なサイレント映画の様子が美しい世界観に浸らせてくれる。