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styloの映画日記

WEBライターによる映画の感想、コラムなど雑記ですが記していきます。

フランス映画祭レポート 「ショコラ」 2016.6.26

映画祭 オマール・シイ 感想 洋画

「ショコラ!(仮題)」


Chocolat - Bande-annonce

あらすじ

 

 19世紀末、大衆芸能文化が花開くパリで大成功をおさめたサーカスの目玉、黒人と白人の道化師のコンビ。ショコラ(オマール・シイ)はこの黒人の道化師のことだ。

落ち目の道化師フティット(ジェームス・ティエレ)が田舎のサーカスで人喰い人種を演じていた彼を目をつけ丹念に芸を仕込んだ。二人は野心を持って上京し、コンビでにパリで活躍をしていた。

しかし、黒人差別の社会のなかでショコラの富と名声をうらやむ者も増えてきて…。一時代を作った黒人の道化師ショコラの栄光と転落の人生を描くストーリー。

 

見どころ・感想

黒人だから面白いのか?彼だから面白いのか?

本当は才能あふれ、スターダムにのし上がっていったショコラだったのに、どんどん曇っていく将来の展望。

師弟関係を信じきれず、利用されているのではという猜疑心が深まっていき、うまくいかないところは歯がゆかった。二人の目を曇らせたのは黒人差別という時代背景なのは間違いない。

完璧な悪役もなく、責めるべき相手のいない、社会の問題をえぐる部分が秀逸。

才能があっても磨かなければ光らない芸の世界で、技を極めることの難しさを見せられた気がする。師匠の道化師役が(チャップリンの息子の)天才パフォーマーというところに技を極める情熱と過酷な道のりが垣間見える。

○○の息子だからということや、黒人だからということは関係ないところに芸事に対する評価があればシンプルなのに。どうしても目が曇ってしまうから、真摯に目の前のパフォーマンスを評価する目が必要なんだと感じた。

 

ほぼ満席の客と主演来日キャンセルという無念

主演のオマール・シイは来日がキャンセルになり、冒頭にユニフランス代表の挨拶と、オマールシイ本人からの短いビデオメッセージがあった。見終わって、この役者にあいたかったなと、悔しい思いを強くした。

周囲からも、これであいさつに来日していたら完璧だったという声も聞かれる。残念と感じるのが遅いところだ。

ショコラ!仮題は2017年に公開予定というユニフランス代表の言葉もあった、多くの人に見てほしい作品。

 


映画『最強のふたり』予告編

オマール・シイ出演の作品はこちらも感動的。スッとした眼差しが魅力的だ!