エマ・ワトソンがフェミニズム運動!大人になった魔法少女
国連スピーチをなしとげた女優魂
ハリー・ポッターの可愛らしいけどちょっとおませで生意気というはまり役から、美しくチャーミングな大人の女性に変貌を遂げたエマ・ワトソン。
その彼女が、2014年にUNウイメンの親善大使として国連でスピーチをしていた。
スピーチでは、従来のフェミニスト像とは違った形を模索する姿がうかがえる。女性による女性のための運動だけではではなく、男性の参加不可欠という主張がある。
その中で、ジェンダーステレオタイプ(男女はこうあるべきという典型)によって苦しんでいるのは男性も同じだとも話す。男性だから強く、女性だから繊細にというステレオタイプを捨てることで楽になれる人が多くいるだろうというのだ。フェミニストでありながら、女性以外の性にも目を向けている点が新しい流れを表現している。
国連では魔法学校時代の幼い頃の面影はなく、しっかりと現実を見つめ、世界に問いかけをする大人の凛とした姿があった。
HeForSheの宣伝塔として
国連UNウイメンはキャンペーンで、HeForSheというサイトを通じた社会運動を全世界的に展開している。 その広告塔として、エマ・ワトソンは国連でのスピーチにも出ているし、女優業を休止し、さまざまな活動をしている。
エマ・ワトソン UN Women 親善大使 新しいHeForShe ウェブサイトを発表
国連のインタビューで想いを語る彼女は、情熱的で輝いて見える。表情が生き生きとし、女優業以上のやりがいを感じているのではないかと映った。
ジェンダーレスの潮流に思う
最近はファッション界もジェンダーの問題を意識して、ボディラインが出ない、服の柄に性別をつけない流行が目立つ。
性別で拘束することの息苦しさを感じているのは男性も同じだという、今回のエマ・ワトソンの国連スピーチには新しい視点を感じられた。彼女の訴えるジェンダーの平等と、ジェンダーレスの流れは確実にリンクしている。
幼いころから大人の世界に所属してきたエマ・ワトソンは、姿形美しく大人になっただけでなく、知らぬ間に世界を見渡す賢い目を身につけていた。