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styloの映画日記

WEBライターによる映画の感想、コラムなど雑記ですが記していきます。

「勝手にしやがれ」ゴダール 感想

ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』1959年 フランス 勝手にしやがれという言葉のイメージ ヌーベルバーグというフランスの映画界の革命の象徴的な作品として殿堂入りしている『勝手にしやがれ』は、映画評論家 秦早穂子が買い付け、タイトルもつ…

フランソワ・オゾン監督 「17歳」の危うすぎる輝き

『17歳』フランソワ・オゾン監督 2013年 フランス 17歳のコントロール不能な魅力 17歳の少女イザベル、自分ではすっかり大人だと思っているけれど、心はアンバランスだ。イザベルがバカンス中に駆け足で処女を失なった時、自分の中の少女だった部分が現れ、…

「サンバ」 自分の居場所を求めて、生きていく移民たち 感想

「サンバ」2014.フランス、パリを舞台に、アフリカからの移民サンバ(オマール・シイ)と精神を病んだ移民サポートのアリス(シャーロット・ゲンズブール)の恋が動き出す。エリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督とオマール・シイは「最強の二人」以…

秋の印象といえば「ジュールとジム」(突然炎のごとく) 感想

寂しいから秋を感じる ジュールとジムという原題が気に入っている。しかし、これは三角関係を描いた作品だ。だから、女性の名前がないとおかしい。 「ジュールとジムとカトリーヌ」または「カトリーヌとジュールとジム」 カトリーヌという、二人の運命の女性…

「悲しみよ こんにちは」 サガン名作を読む・見る夏に 感想

海に持っていきたい本 「悲しみよ こんにちは」フランソワーズ・サガン作 コートダジュールでバカンスを過ごす、ブルジョワたちのひと夏を描く。 恋愛にただ現を抜かすことのできないのがパリジェンヌ。17歳のセシルが新しい感情と出会う葛藤が、小さな出来…

「ムード・インディゴ~うたかたの日々」 幸か不幸か、美しきロマンスの夢 感想

お祭の後のような悲しさが良い ミュージックビデオ風の映像の遊びも多く、ちょっと疲れるときもあったけれど、全体的に見て良かったという幸福感を感じられる作品だ。 この作品を見て、ミッシェル・ゴンドリーはただの夢想家ではないと確信。 「エターナルサ…

ジュリエット・ビノシュ&ルー・ドラージュW主演 「待つ女たち」 イタリア映画祭レポート

2016年5月1日 有楽町朝日ホール イタリア映画祭 「待つ女たち」上映+監督の質疑応答 フランスだけでなくハリウッドにも進出し、今では大御所となったジュリエット・ビノシュと、新進気鋭、ほぼ無名だったルー・ドラージュのダブル主演。イタリアのシチリアを…

「フレンチなしあわせの見つけ方」 結婚してても恋しているのがフレンチ 感想

だから 結婚してる意味がある 誠実で気の合う夫(イヴァン・アタル)と、可愛い息子を持つ主人公(シャルロット・ゲンズブール)。自分の仕事も大切にして、何不自由ないパリの一家の日常を切り取った作品。 結婚していても、目移りすることはある。この作品…

包容力のある恋に癒される 「ナタリー」 感想

キラキラな恋人からダサい恋人へ 見た目は関係ない恋の引力 絵にかいたような美しい恋人同士が、パリのカフェで出会い、うらやましくなるような生活を送っている。 それが一転、突然の死別。という最悪の結末を迎える。この物語はそこから始まる。 感情を押…

「シェルブールの雨傘」 ドヌーヴの美声・美貌に酔う 感想

ドヌーヴの美しい額が初々しい フランス女優の大御所としての地位を不動に固めたカトリーヌ・ドヌーヴのうら若き21歳の時の作品が、代表作「シェルブールの雨傘」。ミシェル・ルグランの音楽をつけた、ジャック・ドゥミのテンポの良いミュージカル映画が面白…

「ミッドナイトインパリ」 恋ってこんな風にしたい妄想が満載 感想

夢見がちな婚約者の見せる奇行 婚前旅行できた花の都パリ。成功した脚本家の婚約者(ギル)に資産家のお嬢様もなんとなく不思議なオーラを感じている様子。 そしてついに、馬車がギルを迎えに来て、憧れの古き良きパリへタイムスリップさせてしまう。パリが…

激しく、暗い、恋の映画 イザベル・アジャーニ 「カミーユ・クローデル」 感想

美し過ぎて怖い女優、若き日のイザベルアジャーニ演じる「カミーユ・クローデル」。不倫の恋の果てを描いた作品の感想です。

大人の魅力といえばこの女性、ファニー・アルダンの美 「日曜日が待ち遠しい!」 感想

フランソワ・トリュフォー監督 1983年 フランス ファニー・アルダン主演 トリュフォーの遺作、美人秘書ファニー・アルダンが活躍 セクシーな美脚、唇、でもどこか男性的で、女から見てもハンサムなファニー・アルダン。サスペンスで描けばクールでエロティッ…

「エディット・ピアフ 愛の賛歌」 歌姫の人生、光と影 感想

暗闇から響く歌声が耳から離れない 貴方の燃える手で、私をだきしめて…という、エディット・ピアフの「愛の賛歌」を翻訳した日本語の歌詞(岩谷時子作)は叙情的で詩的で美しい。本来は、もっとピアフの激情や生い立ちの厳しさを感じさせるような内容になっ…

オリヴィエ・アサイヤス監督 「夏時間の庭」 感想

www.allcinema.net 映画|夏時間の庭|オフィシャルサイト 家は風景画のように変わらない この作品は、印象派の画家達が愛したパリ郊外の小さな町、ヴァルモンドワを舞台にしている。そのため、夏の日差しをいっぱいに浴びた家と庭の風景が、美しくゆったり…

「アメリ」はサントラが命 感想

「アメリ」はかわいい&おしゃれ!にご用心 幼いころから妄想癖のあるアメリ・プーランは人と付き合うのが苦手な変わり者だが、恋をすることで勇気を持てるようになる。アメリの成長とラブストーリーの両方が見るものをほんのり柔らかい気持ちにさせてくれる…

レティシア・カスタ主演 「歓楽通り」 感想

運命の女性の幸せを願う運命 娼館に勤めるプチ・ルイがついに見つけた運命の女性がマリオン(レティシア・カスタ)。尽くして尽くして、それでも自分の手に入れるのではなくその幸せを願う。 パトリス・ルコントの表現する男の愛のありかたには、もどかしく…