styloの映画日記

WEBライターによる映画の感想、コラムなど雑記ですが記していきます。

アルモドバル監督「ジュリエッタ」感想 ある女性の人生に見た希望の話

ジュリエッタ [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2017/06/02 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る 2017年4月 飯田橋ギンレイホールにて 『ジュリエッタ』 2016年 スペイン 監督 ペドロ・アルモドバル 主演 エマ・スアレス&アド…

アルモドバル監督「ジュリエッタ」 恋と愛と、後悔の半生を描く

ジュリエッタ [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2017/06/02 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る 「ジュリエッタ」 監督 ペドロ・アルモドバル 主演 エマ・スアレス&アドリアーナ・ウガルデ ジュリエッタという一人の女性の…

『リアリティのダンス』感想 暗い少年時代も未来へつながっている

少年時代の思い出は夢の中に ホドロフスキーの『リアリティのダンス』は、彼自身の過ごした少年時代をベースに作られた自伝的作品と言われる。 脚色は強く、登場する人物は夢の中の存在のように誇張されているように感じる。 例えば、母親はずっとオペラ調で…

「勝手にしやがれ」ゴダール 感想

ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』1959年 フランス 勝手にしやがれという言葉のイメージ ヌーベルバーグというフランスの映画界の革命の象徴的な作品として殿堂入りしている『勝手にしやがれ』は、映画評論家 秦早穂子が買い付け、タイトルもつ…

フランソワ・オゾン監督 「17歳」の危うすぎる輝き

『17歳』フランソワ・オゾン監督 2013年 フランス 17歳のコントロール不能な魅力 17歳の少女イザベル、自分ではすっかり大人だと思っているけれど、心はアンバランスだ。イザベルがバカンス中に駆け足で処女を失なった時、自分の中の少女だった部分が現れ、…

マッツ・ミケルセン出演『アフター・ウェディング』 家族の真実が明かされる

スザンネ・ビア監督 マッツ・ミケルセン 2006年 デンマーク、スウェーデン 幸せを破る二つの真実 家族に見守られた結婚式、幸せの絶頂にいたアナ。その結婚式には、いわくつきのゲスト、ヤコブ(マッツ・ミケルセン)がいた。 ヤコブは慈善事業の資金調達の…

「肉体と火山」 クレマンス・デメム作 マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2017より

『肉体と火山』La chair et les volcans クレマンス・デメム監督 2015年 フランス (短編21分) https://www.facebook.com/lachairetlesvolcans/ マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルにて視聴 あらすじ あるフランス・オーベルニュ地方の小さな町、ラ…

『恋多き女』 ゴージャスな美貌と強い意志を持つバーグマン

『恋多き女』Elena et les hommes ジャン・ルノワール監督 1956年 イングリット・バーグマン ジャン・マレー メル・ファーラー 女神は使命の恋を重ねる ジャン・ルノワール監督の後期の作品『恋多き女』は、パリの社交界を舞台に男性を次々に虜にしていく未…

女王蜂と7人のお世話蜂 アザリロヴィック監督『ネクター』 

『ネクター』 ルシール・アザリロヴィック監督 2014年 フランス オルガ・リャザーノワ 2016年12月14日アップリンクにて 18分の短編に、女社会のヒヤッとする嫌なものが込められている。短い間にも見えない前後のストーリーが完璧に含まれていて、秀逸だ。 蜂…

ナショジオ「地球が壊れる前に」と「レヴェナント 蘇りし者」

「地球が壊れる前に」 フィッシャー・スティーブンス監督 2016年 アメリカ 地球が壊れる前に|番組紹介|ナショナル ジオグラフィック (TV) マーティン・スコセッシ製作総指揮の環境ドキュメンタリー 一昔前、プリウスに乗るセレブということで、環境への配…

ヴィム・ヴェンダース 「誰のせいでもない」 試写会

巨匠ヴィム・ヴェンダース最新作『誰のせいでもない』11/12(土)公開 ヴィム・ヴェンダース監督 2015年フランス・カナダ・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー 2016年11月6日 シネクイント 試写会にて 事故によって、運命が変わっていく被害者と加害者の生活…

「世界の果ての通学路」 夢という原動力 感想

「世界の果ての通学路」パスカル・プリッソン監督 2012年フランス ドキュメンタリー 大人が子どもを信じて送り出す、それを受けて、子どもは世界を、未来を信じることができるようになる。世界の過酷な通学路の現実がこの作品で、目の前に届けられる。 www.s…

「サンバ」 自分の居場所を求めて、生きていく移民たち 感想

「サンバ」2014.フランス、パリを舞台に、アフリカからの移民サンバ(オマール・シイ)と精神を病んだ移民サポートのアリス(シャーロット・ゲンズブール)の恋が動き出す。エリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督とオマール・シイは「最強の二人」以…

幸せを運ぶ映画「100人の子供たちが列車を待っている」が見たい

映画のワークショップと子供のドキュメンタリー イグナシオ・アグエロ監督、チリ映画、1988年。テレビ放送か何かかで、私も見たのはかなり前になる。いまだに心に残る一番といえる作品。 映画作りを学ぶ子供たちの様子はほとんど忘れてしまったけれど、列車…

ブニュエル×ダリ 「アンダルシアの犬」 嫌なものは嫌だ(見たい) 感想

好奇心は怪我のもと 「アンダルシアの犬」はシュールレアリストであり、映画監督ルイス・ブニュエルの金字塔。シュールレアリスムといえば、サルバートール・ダリの方が一般的に知名度は高いだろう。 その二人が協力してできたこの作品は、おそらく見た人を…

「メランコリア」 吸い込まれてしまう前に壊れる 感想

ラース・フォン・トリアー監督 2011年 デンマーク キルスティン・ダンスト、シャーロットゲンズブール、キーファー・サザーランド出演 絶望を前にした人びと 「メランコリア」はラース・フォン・トリアー監督作品の中でも一番見やすいと思った作品だ。 キル…

秋の印象といえば「ジュールとジム」(突然炎のごとく) 感想

寂しいから秋を感じる ジュールとジムという原題が気に入っている。しかし、これは三角関係を描いた作品だ。だから、女性の名前がないとおかしい。 「ジュールとジムとカトリーヌ」または「カトリーヌとジュールとジム」 カトリーヌという、二人の運命の女性…

「キャンディ」 60年代的ハチャメチャロリータエロティック 感想

ロリータ顔のスウェーデン美少女を狙う狼たち ファッションに惹きつけられ女ともだちと見に行って、ちょっとはずかしかった映画。 原因は、すぐに襲われてあられもない格好になってしまう女子学生キャンディ。 でも、その甘い顔とは反対の真面目な発言をする…

「NTL フランケンシュタイン」 孤独と愛に苦悩する二人の主役 舞台の上映レポート

www.ntlive.jp 2016年8月28日 Bunkamura ル・シネマにて ベネディクト・カンバーバッチ=博士 ジョニー・リー・ミラー=怪物 カメラを通して見る舞台「フランケンシュタイン」 ナショナル・シアター・ライブの迫力が映画館で味わえるというのでロンドンに行く…

「ホーキング」 未来を信じる科学者の青春時代 感想

生かされていると思える深い内容 「ホーキング」では、博士になる前のスティーブン・ホーキングが主人公だ。作品はケンブリッジの学生時代にALSで余命二年と診断され、徐々に体の動きが制限され始める様子を追っていく。 ホーキングは、一般相対性理論でアイ…

木々を揺らす強い風と夏の日差し ジャン・ルノワール「草上の昼食」

おおらかに自然に包まれる夏の午後 マネの「草上の昼食」と同名の映画作品は、夏に見るのにふさわしい。 絵画のような映画の中でも、特に映像であることに意味のある作品だ。画家の息子であるジャン・ルノワールだからなせる画面構成は動く絵画のよう。 それ…

「民族の祭典」 レニ・リーフェンシュタールの美的世界

鍛えられた肉体の美しさという幻惑 オリンピックイヤー2016年はリオ五輪に沸いている。テロによる世界の不安定な情勢や、IOCの裏金、ロシアのドーピングといういくつもの懸念事項がある中でも、真摯にスポーツに打ち込むアスリートの姿は美しい。 ヒトラーに…

80年代ノスタルジーという安心感 「レネットとミラベル」 感想

mermaidfilms.co.jp 「レネットとミラベル」下高井戸シネマにて 2016.7.13. 色とりどりなフランスの80年代 エリック・ロメール監督の「レネットとミラベル」1986年 はヌーベルバーグの流れをくむ4つの短編からなるオムニバス形式。 田舎の純朴なレネット…

「悲しみよ こんにちは」 サガン名作を読む・見る夏に 感想

海に持っていきたい本 「悲しみよ こんにちは」フランソワーズ・サガン作 コートダジュールでバカンスを過ごす、ブルジョワたちのひと夏を描く。 恋愛にただ現を抜かすことのできないのがパリジェンヌ。17歳のセシルが新しい感情と出会う葛藤が、小さな出来…

「ムード・インディゴ~うたかたの日々」 幸か不幸か、美しきロマンスの夢 感想

お祭の後のような悲しさが良い ミュージックビデオ風の映像の遊びも多く、ちょっと疲れるときもあったけれど、全体的に見て良かったという幸福感を感じられる作品だ。 この作品を見て、ミッシェル・ゴンドリーはただの夢想家ではないと確信。 「エターナルサ…

元気が出るラブコメをチャージ 「タイピスト!」 感想

なんかほんわか上京恋愛ものがたり タイピングがもてはやされ、女性の職業として憧れのまとだった時代に、田舎から上京してきた女の子がトップを目指すサクセスストーリー。 時代の雰囲気が服装やメイクに現れていて眺めているだけでも、ポップで明るい気持…

ジュリエット・ビノシュ&ルー・ドラージュW主演 「待つ女たち」 イタリア映画祭レポート

2016年5月1日 有楽町朝日ホール イタリア映画祭 「待つ女たち」上映+監督の質疑応答 フランスだけでなくハリウッドにも進出し、今では大御所となったジュリエット・ビノシュと、新進気鋭、ほぼ無名だったルー・ドラージュのダブル主演。イタリアのシチリアを…

「ポンヌフの恋人」 もうじきパリ祭、花火のポンヌフを背景に 感想

レオス・カラックス監督 1991年 フランス 夏の夢のような映画 パリの歴史の始点、シテ島にかかる橋、ポンヌフ(新しい橋)を舞台に、運命的に心を通わせる男女の物語。 その日暮らしの大道芸人と、片目失明寸前の美術学生という破滅ギリギリラインの二人。暗…

ハネケ監督「愛、アムール」 夫婦のダンスはいつまでも続く 感想

ミヒャエル・ハネケ監督 2012年 オーストリア、フランス、ドイツ 最愛の人だから 話がこじれる 発作から半身麻痺の後遺症を残し、認知症を患っていく妻と、「もう入院はさせない」という約束をした夫の愛のストーリー。 見終わって、あまりの重苦しさに、息…

哀しい愛を抱えて クレール・ドゥニ 「ガーゴイル」 感想

愛は哀しい 非情な病に悩む二人 情事の際に発動するカンニバリズムを持つ病が、現代社会にあるとしたら…。 ヴァンパイアのように哀しい宿命を持つ、病に侵された男女のそれぞれの生き方を描いた問題作。 この病の持つ、愛するほどに愛せない苦しみ。 愛する…

「黒水仙」 高潔で禁欲的な尼僧界のスキャンダル 感想

ナルシシズムを感じる高潔さを憎む 水仙は神話のナルシスにも通じる、うぬぼれ屋のイメージがある花で毒もある。黒水仙なんてものは存在していないのだけれど、ブラックなイメージが全開の作品だ。 ヒマラヤの奥地の教会に赴任してきた尼僧たちが、孤独と宗…

フランス映画祭レポート 「ショコラ」 2016.6.26

「ショコラ!(仮題)」 Chocolat - Bande-annonce あらすじ 19世紀末、大衆芸能文化が花開くパリで大成功をおさめたサーカスの目玉、黒人と白人の道化師のコンビ。ショコラ(オマール・シイ)はこの黒人の道化師のことだ。 落ち目の道化師フティット(ジェ…

「フレンチなしあわせの見つけ方」 結婚してても恋しているのがフレンチ 感想

だから 結婚してる意味がある 誠実で気の合う夫(イヴァン・アタル)と、可愛い息子を持つ主人公(シャルロット・ゲンズブール)。自分の仕事も大切にして、何不自由ないパリの一家の日常を切り取った作品。 結婚していても、目移りすることはある。この作品…

包容力のある恋に癒される 「ナタリー」 感想

キラキラな恋人からダサい恋人へ 見た目は関係ない恋の引力 絵にかいたような美しい恋人同士が、パリのカフェで出会い、うらやましくなるような生活を送っている。 それが一転、突然の死別。という最悪の結末を迎える。この物語はそこから始まる。 感情を押…

「シェルブールの雨傘」 ドヌーヴの美声・美貌に酔う 感想

ドヌーヴの美しい額が初々しい フランス女優の大御所としての地位を不動に固めたカトリーヌ・ドヌーヴのうら若き21歳の時の作品が、代表作「シェルブールの雨傘」。ミシェル・ルグランの音楽をつけた、ジャック・ドゥミのテンポの良いミュージカル映画が面白…

「ランジェ公爵夫人」 踏み越えることのない垣根がもどかしい 感想

公爵夫人の優雅な誘惑 なんだろう、見終わった後の遠い目になるかんじ。 ジャンヌ・バリバールはたおやかで上品で、でもえげつない公爵夫人を見事に演じきっていた。そして、ギヨーム・ドパルデューの将軍も武骨で繊細で、また駄々っ子のようで最高だった。 …

「エコール」 見てはいけないものを見てしまった気分になる 感想

ルシール・アザリロヴィック監督 2004年 フランス マリオン・コティヤール出演 原題:Innocence(無垢)に込められた意味 日本名「エコール(学校)」の響きと原題「イノセンス(無垢)」ではとらえ方が異なる作品だ。 少女を集めて美しく育て上げる学校で起…

誘惑する眼差し メラニー・ロランの虜になる 「PARIS」 感想

いくつもの人生がそこにある、パリの群像 セドリック・クラピッシュが描く、パリを中心にした群像劇。いくつもの人生のリアルな痛みが交差する。 死に至る病を患う弟(ロマン・デュリス)を気遣う姉(ジュリエット・ビノシュ)を軸に展開するストーリーは、…

「まぼろし」 途方に暮れる妻シャーロット・ランプリングの美しい憂い 感想

熟年夫婦だからこその色香と淋しさ バカンスを過ごす海辺の別荘で、いつもの風景から当然消えた夫の姿。激しい動揺や取り乱した姿を晒し続けない妻の気丈な振る舞いが逆にリアルに感じる。 夫の替わりはいないと強く思う絆の深さが印象的なのはベッドシーン…

コクトー原作・メルヴィル監督 「恐るべき子供たち」 恐るべき姉の愛 感想

コクトーの美学を目の前に再現する ジャン・コクトーの作品「恐るべき子供たち」の映画版は、ヌーベルバーグのメルヴィルが監督した。コクトーの恋人が弟ポールを演じ、コクトー自身がナレーションをすることで、原作者との強い結びつきをアピールしている。…

「世界一美しいボルドーの秘密」 ワインは恋、ボトルはステータス❓ 感想

ワインは嗜好品なのか?芸術品なのか? 近年のグローバル化に中国資本が存在感を表わすにつれて、ボルドーワインをめぐる、世界市場の過剰反応が問題視されている。翻弄されるフランスのシャトーや生産者たちの声を拾いつつ、ワインのもつなみなみならない魔…

「ミッドナイトインパリ」 恋ってこんな風にしたい妄想が満載 感想

夢見がちな婚約者の見せる奇行 婚前旅行できた花の都パリ。成功した脚本家の婚約者(ギル)に資産家のお嬢様もなんとなく不思議なオーラを感じている様子。 そしてついに、馬車がギルを迎えに来て、憧れの古き良きパリへタイムスリップさせてしまう。パリが…

「プライドと偏見」 イギリス文学的大人の恋愛の世界にはまる 感想

美し過ぎる、イングランドの風景に再現された世界観 18世紀、女性の立場は低く、中流階級では娘が身分の高い男性に見染められることを望む父や母の姿がしばしばみられた。 その時代背景のなか、主人公のエリザベスは、見事、高貴なお方を射止めることに成功…

激しく、暗い、恋の映画 イザベル・アジャーニ 「カミーユ・クローデル」 感想

美し過ぎて怖い女優、若き日のイザベルアジャーニ演じる「カミーユ・クローデル」。不倫の恋の果てを描いた作品の感想です。

問題ガール?モノ言うイラン女子を描いたアニメ 「ペルセポリス」 感想

ヴェールで隠しきれないマルジのバイタリティー イランに生まれた女の子マルジは、リベラルで反体制的な親や祖母の影響で自由闊達に成長していた。快活で自分の意見をはっきり持っている彼女だったが、イラン王政が倒れ、その後の宗教的な政治によって人生を…

大人の魅力といえばこの女性、ファニー・アルダンの美 「日曜日が待ち遠しい!」 感想

フランソワ・トリュフォー監督 1983年 フランス ファニー・アルダン主演 トリュフォーの遺作、美人秘書ファニー・アルダンが活躍 セクシーな美脚、唇、でもどこか男性的で、女から見てもハンサムなファニー・アルダン。サスペンスで描けばクールでエロティッ…

「パリ、18区、夜。」 断片だけどつながっている大きなストーリー 感想

パリ北部、18区は移民の街 この作品は1993年に作られている。この前後にはイスラム教女性のスカーフ着用事件など移民政策における他文化に対する問題点が議論になっている。 パリ北部18区というと、バルベスやシャトールージュなどの地下鉄駅があり、アフリ…

「コーラス」 ジャン・バティスト・モニエの天使の歌声が聞きたくて 感想

学校一のワルからコーラスのソリストに ジェラール・ジニョ演じる教師が赴任した学校では、やんちゃ盛りの男の子たちが問題ばかり起こしている。中でも一番のワル、問題児モランジュ(ジャン・バティスト。モニエ)に手を焼く。 しかし、モランジュは天使の…

ミヒャエル・ハネケ監督 「ピアニスト」 見終わって傷つく 感想

貞淑な女教師と美形学生のいびつな恋 厳しい母親に管理されて大人になった女性が、お堅いピアノ教師になる。いわゆる毒母の影響で、女性としての成長を抑えられてしまった悲しい主人公をイザベル・ユペールが演じきっている。 その彼女を誘惑する男子学生を…

「鑑定士と顔のない依頼人」 過去から動き出した時間 感想

敏腕鑑定士の目を欺くなら 明らかに怪しい電話依頼を受けたオークションの腕利き鑑定士バージル。罠だとわかっていても、姿を見せない「顔のない依頼人」に憑かれるように惹かれていった。 広場恐怖症というパニック障害を持つ依頼人、クレアは実はブロンド…